暮らしの底から水面を見つめる

グッドになりたい日記

僕が願うことについて

 半年ぶりの更新です。いつものように存在をさっきまで忘れていて、Twitterって便利やけど情報が残りにくいからどうしたもんかと考えていたら「そういやブログあんじゃん」と思い出した次第です。

 そして今日は珍しく書くことがあるので、よければ最後までお付き合いいただけたらとおもいます。

 この夏にバンドをやらなくなってどうしたもんかなもう音楽はええかな、とか考えていたんですけども、12月現在自作曲が30曲を無事に超えています。それまで音楽はぼちぼち好きやけど曲作れんな〜っておもっていたのに、自分でもびっくりしています。

 しかもアコギなんか使うようになっちゃって、機材いろいろ売り払って新しいギターをお迎えする始末。たぶん半分くらいは上の写真の新しいギターで作りました。K.yairiです。小さめのボディでめっちゃ軽くてかわいい。鳴りは見た目より結構鳴って、見た目通り綺麗に高音が鳴ります。ネックがソフトVなのでめっちゃ馴染むんですよ、お気に入りポイントのひとつ。

 お世話になっているライブハウスがオープンマイク的な飛び入りアコースティックライブというものをやっていまして、そこに顔出してはひとりステージでアコギだけを持ってマイクの前で歌うなどしているわけです。弾き語りというやつ。5回くらい出させてもらって、未だ披露していない曲もあります。出るたんびに曲作っているので。

 そのライブハウスで11月にイベントがありまして、曲数も増えてきてせっかくなのでなにか形にしたい。

「そうだ、デモCDを作るか」と思い立ち、作りました。

「2曲じゃ味気なさすぎるし、いきなりアルバムはハードル高すぎるから3曲くらいにしよう」となって、3曲入りEPになりました。物足りなさはありそうですけど、ちょうどいい感じじゃないですか、3曲って。お金出してもいいかなって価格で提供できますし。

 1曲は案外すんなり決まったんですけど、数があると選曲が結構難しい。キーや雰囲気が違ってるんで最初期に作った3曲、でもアリではあったけどもそれじゃつまらんよな〜と。

 蓋を開けたら、最初期に作った曲、そこからちょっと慣れてきたときの曲、そのとき最新の曲というバラバラな感じに。

 ジャケットに使った写真は夏ごろに後楽園で撮った蓮の花をモノクロにしたものです。その他デザインは三都日曜さんにイメージと中身だけ投げて作ってもらいました。サンクスモニカ。

 ここから「願うこと」と名付けたギターと歌だけの3曲入りEPを収録曲別に解説や思い出話なんかを文字として残しておくためにズラズラと書いていこうかとおもいます。

 

 

1. 花の名前

 この曲が最初期に作った曲で、CDにしようと考えたとき1番最初に収録を決めた曲です。人生で2番目に作った曲。背中を押す優しさと自分ならばという背中合わせの気持ちの歌です。

 なんでこの曲はすんなり決まったかというと、まず歌い慣れていたということ(そのとき一番歌っていた曲でした)があり、それから曲を作るにあたって素直にできたということでした。ターニングポイントと言えば大げさですけど、改めて曲作りをやろうとして作ったものだったので、個人的な思い入れがめっちゃあります。

 どの曲にも言えますけど、これは特にアレンジが超シンプルなんですごいフォークっぽいというか、ほんま和音と歌! って感じ。オタクなのでadd9とかセブンス多用しがちな中、この曲はメジャーもメジャーでコードも追いやすそう。

 バンドやっていたときは「俺の気持ちなんかわかるわけねーだろ」と常用的じゃなかったり変な日本語だったりなものが多かったので、すごいシンプルな歌詞やなと個人的におもっています。

 弾き語りEPなので、やっぱりTHE 弾き語り的な曲を一発目にやった方がいいんかなと考えての1曲目です。タイトルが付いたのは一番最後でした。言葉の意味は曲聴いたらたぶんわかるんでナイショです。

 


2. 微熱の星

 CDを作るぞって決心したタイミングの最新曲でした。間がないスピード感のある曲を作りたくて書いた記憶があります。花の名前とは変わって、言葉もメロも詰まり気味でコードチェンジ多い。おまけに歌メロがずっと高くて笑っちゃう。ライブではこの曲の出来次第で当日の喉の調子がわかるなんてバロメーターな面もあります。

 基本的に構成順に作っていて、サビスタートで行くというのも最初の段階で決めていました。メロと一緒に最初の「揺れる」という一言目が決まって、そこからスルスルっと。逆にそれ以外でちょっと苦戦しちゃったりね。

 中身に関してはこれまた花の名前とは違って比喩や遊んでるとこが多々アリ。個人的に「どうしようもない宇宙もふたりならいい」って歌詞がお気に入りです。 

 歌っているとついついテンポ速くなっちゃいがち。人が歌っているのを聴かせてもらって、ブレスの場所や言葉の並べ方に気付き、微修正が多い曲になりました。

 イントロのDM7のストロークは後付け。そしてやっぱりこの曲もタイトルは一番最後に付けてもらいました。文学なかほりがそこはかとなくしてお気に入りです。

 


3. 願いごと

 EPのタイトルが「願うこと」でこの曲は「願いごと」ややこしい。一番最後に収録を決めた曲で、この曲が入ることでEPのタイトルも浮かびました。12番目に出来た曲です。

 D→Dsus4→Dadd9という定番の進行使っています。歌メロに関しては「サビはメロが上がってナンボ」みたいな考えに腹立って作りました。ただ中身はこの3曲で一番素直なものかもしれません。

 難しい言葉とか変な比喩とかない。使っているのも普段の言葉遣いに近いというか口語的というか、「優しい歌」と言ってくれた人はそういうところから感じてくれた部分あるのかなと勝手におもっています。これだけ曲作ると歌詞で使いまくってるモチーフとか見えてきて面白い。やっぱりこの曲も出てきます。

 この曲を一番最初に聴いてもらった人に歌い方とかメロをすごい褒めてもらえて、自分の歌声をちゃんと聴けるようになったことと「優しい歌」を作りたいという方向性が改めて定まったものでもあります。きっとそれがなかったらこの曲が完成することはなく、ここまで曲を作ってなかった。今も音楽に前向きなれている大きなきっかけと理由です。

 1番が出来た段階で仮タイトルが付いて、それがそのままタイトルになりました。

 この曲はSoundCloudにフルをあげているので、よかったら聴いてみてください。

 

 

 以上、セルフライナーノーツ的な備忘録でした。こういう曲なんですよーというよりは製作のアレコレばっかになった。

 BOOTHにてCD版とダウンロード版を取り扱っておりますので、これを読んで興味が出てきたら是非迂闊にポチってください。安いよ。

 

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