暮らしの底から水面を見つめる

グッドになりたい日記

新しいギターで新しい歌 また作るよ

下書きだけがどんどん増えていって気づいたら2024年で笑う。
書いてない間にいろんなことが起こっていますがそれらを全て書くのはあまりにも大変なので、とりあえずは去年あった大きなトピックスのひとつである新しく買ったアコースティックギターのことについて書こうとおもいます。
書かなきゃいけないなっていうのもそうなんですが、2024年2月現在マジで気に入ってアコギはこれしか弾いていないよってレベルのものなので記憶があるうちに記録に残さないといけない。あとこのギターの情報がインターネットにあんまない。書かねばならなぬ。

購入記念日は2023年10月23日。磯山さやかさんの誕生日でした。

Gibson Custom Shop 1942 Banner Southern Jumbo

カスタムショップだからすごいってわけじゃないんだけどカスタムショップって響きが良い。ネックの裏に例のマークはありません。それも良い。
トップがアディロンダック・レッド・スプルースなのでめちゃめちゃ音が飛んでいきます。とにかく速い。高めのGibsonで多々見られるサーマルエイジド(熱処理することで弾きこまれた音を再現するとかどうとか)されているのでちょっと香ばしい香りがします。木目が良いね。

サイド/バックはローズウッドでこれがまた材が薄い。ギターの重量はローズウッド使っているのに軽いです。音の響きは少し質量を感じるタイプで、ボディの鳴りが良いのもあってパンチがあります。1942年当時のサザンジャンボはハカランダを使っていたとか。木目が良いね。

ONLY GIBSON IS GOOD ENOUGH
バナーロゴ、よく人から「それどこのギター?」って聞かれます。Gibsonって書いてるの読めんよな。

写真じゃわかりにくいですが全体的に塗装が薄い。Thin Finish Nitrocellulose, VOS、マジに薄い。すぐピックが傷付くし1年せんうちに木の部分がむき出しになってくるんじゃないかとおもうレベル。触ったら木目の凹凸を感じられるので定期的に撫でています。あと静電気がすごい。

ペグはオープンギア、サドルとナットは牛骨、にかわ接着、ブリッジはダウンベリーでオープンスロット、ヴィンテージライク極めしといった感じ(オープンスロットのおかげでピックアップ選定が難しいことになったけど)。

長々と書いていますが、このギターで一番気に入ったポイントはネックです。太い。子供の腕くらいある。普通のGibsonアコギの幅が43.8mmですが、1942サザンジャンボは44.95mm。たった1.15mm、されど1.15mm。幅広でそして厚みがしっかりあるCグリップでめちゃめちゃ自分の手に馴染む。ボディが鳴るのと同じくらいネックも鳴る。ガツンと中低音が響くのは太めのネックというのもあるんじゃないかとおもいます。50年代を狙った50s J-45 Originalがやや太めで厚みのあるラウンドでこれも握れば太さを感じられるんですが、それより圧倒的に太さを感じる。いわゆるベースボールバットと呼ばれるド太ネックよりかは細いらしいですが。
この年代のGibsonアコギは弾いたことないけど、詳しい人曰く音の傾向はヴィンテージ、そしてとにかくしっかり鳴るからこれからどんどん育っていくギターみたいです。
ローズウッドを使ったアコギらしくレンジは広め、とはいえGibsonらしい音の塊感があり、綺麗めではあるけど泥くさいブルースも合う音です。抜けが抜群にいいので必然的に声もデカくなる。とにかくパワフルですね。ピックでオープンコード一発鳴らしただけで十分な説得力がある。

弦はプレイヤーの好き好きがあるのであくまで僕はですが、エリクサーのブロンズ弦 ライトゲージを張っています。普通のアコギ弦でも1000円を超える時代、結局エリクサーがコスト的に一番安い。サビに強いといっても弦は張った瞬間から伸びていくので、チューニングを頻繁に変えたり緩めたりする人にはあんまり意味ない弦だとおもいますが、弦の滑りと音のコンプ感が許せるならベターな弦だとおもいます。
フォスファーブロンズのが中域がより出てダークかつ和音のまとまりも良いですが、しっかり鳴るギターにはブロンズでアコギらしい音が合うんじゃないかという持論です。最終的には好み。

ピックアップをつけたぞの写真。穴あけたので無事キズモノになりました。覚悟。トップの振動を妨げるのとホールを塞ぐので鳴りが少し抑えられるけど、もともとがバリ鳴るのであんまりわからないレベルでした。確かにちょっと音が伸びんくなったかな〜とは感じるけど。
ピックアップ付けてライブ1回しかできていないんで、これからガンガン鳴らしていこうとおもいます。
それにしても見た目が良いな〜

店員さんがチューニングしてくれているときからやべ〜ってなっていたので、買うギターって決心する前から買うことになっているんですよね。それが運命(さだめ)なんですわ。

2023年9月24日の窓からこんにちは

もう今年も1/4もないのに2023年ブログ書いていない。どうもこんにちは。下書きだけ無限に溜まっていき、いつの間にか忘れ去られていく。夏のまぼろしみたいだね……
スピーチバルーン - 夏のまぼろし - YouTube

書きたいことはいっぱいある(今年は企画もやったし楽しいライブも結構あった。新しいギターも買った)けど、書いていないことをまとめようとするとかなり大変なので、今回はなにも決めずに進めています。いつも以上に中身がないので、時間がある人だけ読んでください。

一緒に企画やったりライブハウスで一緒にやったりが多いOstroというバンドのボーカルオカダ。今のところ今年一緒にライブハウスで演奏した回数2位です。
10月2日にまた一緒にやります。弾き語りです。どうぞよろしく。

とりあえずの近況報告といたしましては、今音源を作っています。人生2回目。今度はスタジオ(というかライブハウス)でデカい声出して他の楽器も入れています。
もはや完成が見えかけているので近いうちに皆さんにお知らせができるとおもうので、そのときは是非チェックして買ってください。弾き語りのときとアレンジがだいぶ変わっているのでかなりワクワクしています。音がデカいポップスです。

レコーディングは金はかかるし大変なんですけど楽しい。歌にしてもギターにしても録音して聴くことでいろんな発見があるわけです。今日なんかアコギ2本持って行ったけど、結局使ったのはいつも使っているJ-45 custom。低音がかなり出るんでうまく鳴らすのが難しいけどもいいギターだ。エフェクター踏んで音変えられるエレキギターが弾きたい!ってなっていた2023年でしたが、ここ最近はアコギがだいぶいいです。直前に弦のテンションが足らんくて変な音が鳴るというピンチもありましたが、家にある適当な弦がおもったより良くてラッキーでした。ハードオフで770円。あったら買い占めようとおもいます。
数週間前にこのギターがこの世に生まれて13年になりました。ヴィンテージと呼ばれるにはまだまだだけど、傷もそれなりについて貫禄が少しだけ出てきた気がします。もっとボロボロにしたいので新しいギターは買わない……いや金がないわけではなく……

今使っているiPhone SE2が容量もバッテリーも限界なので先日発売したiPhone 15を予約しました。諸々の事情でキャリアに入荷が遅れているとかで、僕の手元にくるのはいつになるかはわかりません。とりあえずケースは先に届きます。
これでライブの動画を撮れるくらいの余裕ができるとおもうので、随分放置されているYouTubeも更新できそうです。

この時期になったら毎回来年の手帳をなににするか悩んでいる気がする。そして12月ごろに買っている思い出。もう目星はついているので今日中には注文しておきます。
iPhoneにもスケジュールをつけているけど、アナログなもんで書くという行為を置いたままにしておくのは難しいみたいで。ブログとかnoteもいいけど、みんな紙に書け。最後に残るものは現物だ。

たまにはやまなしおちなしいみなしの記事を書いた方がいい。たまにはブログを書いた方がいい。次は年末かもしれませんがまたお会いしましょう。サラバ。

地平線の終わり

2022年も終わる。12月31日、今年最後のライブを終えてから書いています。

ライブの出来がどうとかは観てくれた人に委ねて(反省点は多い)、僕は単純に12月30日のライブをめちゃめちゃ楽しみました。
軽やかで小気味良いトースターズの楽曲。大森さんの胸を打つメロウなグッドメロディー。レトカラのお手本のようなギターロックと圧倒的なパフォーマンス。熱量とダイナミクスにぶちのめされた柏原健太BAND。全出演者がとにかく素晴らしくて、最高の締めができました。
僕が弾き語りを始めたときはコロナがどうとかって言われているときで、お客さんが0のときなんか普通にあって、演者の方が多いことが基本でした。30日お客さんでいっぱいになったライブハウスを観て感動してしまい、同時に先輩たちはこういう景色を何度か体験しているんだろうなとすごい羨ましくなりました。
本当に記憶に残るようないいライブだったんじゃないかとおもいます。最高の夜を更新しました。本当にありがとうございます。観て欲しい人にも観てもらえて嬉しかった。一緒にやりたいとおもっていた人達と今年最後にできて楽しかった。

今年2022年を年の瀬に振り返ると本当にいい一年だったとおもいました。毎年「今年はよかった」って言っている気がするけど、2022年は特によかった。できなかったこともいっぱいあったけど、やれたことも同じくらいあった。
30日のライブが終わったあと、大森さんに「2022年本当に楽しかったな」って言われました。そういえば大森さんとは今年の4月にペパーランドで会ったのが最初だった。一緒にスタジオ入ってくれる村上さんやヤマトさんも今年の2月だった。改めて、今年出会った人たちに僕はすごい助けられているなとおもう。終演後にライブハウスでダラダラ喋ったり、打ち上げの店でギリギリまで喋ったり、めちゃめちゃ甘えさせてもらっています。

かっこいい音楽を鳴らす人たちとライブハウス外で会うっていうことが増えたのも今年から。音楽の話もそれ以外の話を飯を食いながら、外で飲み物片手に小一時間粘ったりをいっぱいした。話すことに、言葉にすることに意味がある。実りのない会話だって誰かと話すことに意味がある。
理由がなくても人生は歩けるけど、理由がある方が楽しくやれる。その理由を僕じゃない誰かからいっぱい濃く強くしてくれた人たちと今年出会えた、去年よりももっと仲良くなれたとおもいました。

オタクイベントから離れてしまっている分、そっちで繋がったTwitterでの絡みは減ったなぁなんておもうときはあります。僕自身が何か作品を作るということを表立ってしていないしゲームもしなくなったっていうのはある。ただそこで出会った人たちが今でも繋がってくれているっていうのはすごく嬉しい。久しぶりに会えて飯食ったりなんかできた人もいた。
久しぶりにオタクイベントも行きたいし薄い本も直接買いたい。できるかわからんけども、もしやったときは仲良くしてやってください。僕はまだ並木芽衣子も吉岡沙紀も有浦柑奈も間中美里も衛藤美紗希も誰だって好きだよ。僕は高森藍子からモバマスに入ったんだ。
フリートレードありがとうございました!

いっぱい書けるけどとりあえずまとめます。
音楽に限らず続けるということが大事なんだと実感した1年でした。
あなたが続けてくれたから僕はあなたと出会えました。いつだって辞めてもいいことを続けていくこと、誰かから見たら無駄だと捨てられること、報われないかもしれないけど好きだから続けられること。自分のための光が誰かの光になるかもしれない。
僕の人生、僕以外の他人に助けられている。友達だったり知り合いだったりフォロワーだったり先輩だったり後輩だったり。
どんなに嫌なことがあっても人を好きという気持ち、愛するという気持ちは忘れることはできんなとそうおもいます。少なくとも僕の人生では。
まだまだ辞めれん、辞める気はないけど。やれることをやっていきます。楽しく過ごしていきます。だから一緒に楽しんでいこう。
来年始めたいことがもうすでにいくつかあるので、それを実現できるように歩いていきます。

遊んでくれた人、出会ってくれた人、話してくれた人、繋がり続けてくれている人、本当にありがとうございます。
また来年もよろしくお願いします。2023年でまた会おう。

20220907 POWER of SONG

2022年9月7日はペパーランドでPOWER of SONGでした。

ファズモトさんの飲み友達である佐藤達生さんを迎えてのペパーランド。
みんな音楽めっちゃ好きやん!って再認識した最高の夜になりました。

1. 能勢慶子
オープニングアクトはやはり慶子さん。この日は喉の調子があんまり良くなさそうで、いつもより少しパワーがないように感じました。それでもなにかをやろうという挑戦心は相変わらず160%で、詩の朗読をしたり、久しく会えていないバンドマンのカバーをやったり、iPhone操作でプレイするいつものメタセコイアを高らかに歌い上げたりと、この人の姿を見ると「俺もやるぜ」という気持ちが奮い立ちます。

2. 八塔理沙
hanada、陸蟲で活動しているはとりささんはペパーで弾き語りは初とのこと。パワーがあって少し陰った倍音感のある歌声がとにかくセクシーで、歌謡曲合いそうよなとおもったらやっぱり歌謡曲好きと。異邦人歌い出して無事かまされました。こういう声で弾き語りは強い。オリジナル曲に見える青い衝動も声の力で少し紫っぽく感じるくらいには素晴らしい声力。なかなかおらん。ファルセットもシームレスかつ綺麗で、2曲目のラストなんかは震えるほど良かった。

3. ファズモトヒロユキ
ファズモトさんもソロでペパー初だとか。ファズモトさんの世界から感じるものはとにかく愛だと。音楽、家族、友達、ギター、酒、それらへの愛情。シンプルだけど世界を動かせるでっかいパワーを持った感情です。程よいラフさ、心地良く優しいメロディー、アコギだけどリフ弾いちゃう。Gretschのアコギが眩しいぜ。新曲のストライプのビート感が最高。ラストのYou knowはアコースティックだけどデカい音が似合う。ステージできしもとに電話し始めたのは笑った。

4. 上園桂祐
カバーやりたいけど準備できてね〜から音出してやったろ!と決めて、OasisNirvana鳴らしたらめちゃめちゃ気持ち良くて最高。洋介さんのPAも最高。イサミくんの照明も最高。2番目に新曲やったら褒められたので最高。反省点はあったけどとにかく最高だったので最高。

Champagne Supernova(Oasis)
Live Forever(Oasis)
About a Girl(Nirvana)

プルケリマ
新曲
ラブソング
花過ぎ
夜間飛行
ローリングコール

5. 佐藤達生
YouTubeで予習したけど生達生(ナマタッツォ)はそれ以上の凄みがあった。しなやかな鞭のような強靭さとトリッキーさで畳み掛けてくる。動物に例えると鍛え抜かれた馬。風のような土のようなざらつきを少し感じるのがフォークだったりロックンロールだったり、そこがオルタナティブで惹かれました。ハイヒールという曲はとにかくイカすロックンロールナンバー。そこにベンジーを見た。脳みそも無事ゆらしました。ロックスターなんだけどトリックスターとも呼びたくなる。Martin D-28が欲しくなったわ。


ヘッドライナーはきしもと(予約済み)で無事最高の夜を更新しました。
ちなみにキムチにりんごは入っていませんでした。序盤辛いやつばっか注文してパーティーだったし、ドリアはちょっと遅れて出てきたけど待った甲斐があるくらいむちゃうまだった。
弾き語りで全国回っている人って楽しい人が多いと感じているんですが、その中でも達生さんはめちゃ楽しくてめちゃ面白い人だな〜とおもいました。

改めることでもないけど、本当にみんなそれぞれの音楽があってそれぞれのかっこいいがあってかっこよかった。まだまだ3年くらいしか弾き語りやっていないので、ライブ出るたびにかっこいい知り合いが増えていく。刺激的な日々を過ごしているのは贅沢極まりないぜ。みなさんのおかげです。
観に来てくれたOstroの岡田さんとも楽しい話ができてLOVE。ライブやったり観るのはもちろん楽しいんだけど、そこで音楽好きな人と話すって行為がはちゃめちゃに好きだと確認しました。人間が好き。
Oasisでブチ上がったり、疾走感ある写真でProdigyカニだとかキャッキャしたり、音楽好きなみんなと最高の空間で最高の時間を過ごせました。

平日にこんな贅沢して委員会。いいんです。
またみんなと一緒にやりたいぜ。それくらいアツいメンツでした。お疲れさまでした。

20220807 BASIC ACOUSTICS Summer. ver

2022年8月7日は日常COFFEEでBASIC ACOUSTICS Summer. verでした。

茶店爆音アンプラグド。無事去年を超えることができました。
この日の店内BGMはJoy DivisionThe Cureでした。ニューウェイブ/ポストパンク。日曜だけどFriday I’m In Love。照明は少し暗めがいい。
ちなみにこの記事書いている最中は爆音でThe Verve聴いています。

1. 上園桂祐
一番新しい曲を人前で初めてやったのでいつも以上に緊張しました。あと今年作った曲を3曲もやれてHappy。めちゃめちゃデカい声で歌ったらちょっとやり過ぎた。
1曲目から自分最高キーの曲を歌ったんですが、歌い続けたらこれだけ余裕が出るんだという当たり前のことを実感できたので良かった。今日も喉生きています。
反省点はあるんですけど、とにかく楽しかったしやっぱりデカい音出せるのは最高。

プルケリマ
レイトショー
ラブソング
花の名前(1番だけ)
新曲
夜間飛行
ローリングコール


2. 田中雄大
ex. The Jerryslone、現在タナカバンドで活動している田中雄大(タナカマサヒロ)さんとは4月にPEPPERLANDでお会いして以来の再会でした。
やっぱりwhere to goは名曲。あの声でtell me why?って歌ったらもう最強。勝てねぇ。胸が締め付けられる。このコード感好きすぎる。
YAMAHAの繊細な鳴りと、陰りと儚さを感じる田中さんの歌声の調和がすごい。癒し効果すらある瞬間もありました。店内の落ち着いた雰囲気がまたさらに加速させていて、誰よりもその場に馴染んでいた気がします。

カメラちゃんと使おうとおもって田中さんめっちゃ撮ったらめっちゃかっこいい写真撮れた。
最後アンコールでやったsyrup16gの翌日も最高。開催が土曜なら土曜日歌っていたのかもしれない。

楽しい1日でした。こうやって演奏できる場があるというのはとてもありがたいことだなと改めておもいました。
演者としても観客としてもハチャメチャに楽しくて曲作りたくなってきた。もうメロディはある。問題は歌詞。ゆっくりやっていきます。

日常COFFEEマスターの柏原さん、出演者の田中さん、聴いてくれた皆様、お疲れさまでした。またどこかで。

20220709 揺れるカゲロウをみた

2022年7月9日はペパーランドでOstro企画の揺れるカゲロウをみたを観てきました。

去年年末ライブで一緒だったOstroのGu/Vo岡田さんに誘われて、そのときは岡田さんソロで弾き語りだったので実はバンドを生で観るのは初(配信とか動画では見ている)。
「岡山のいいオルタナを揃えました」なんて言われたら行かないという選択肢はない。

1. ローレルズ
初っ端からゴリゴリのオルタナティブミュージックで最&高。吐き捨てるような、噛み付くようなシリアスなボーカルに頭と腰にクるブンブン歪んだベースが乗っていく。3曲目のドラムのグルーヴ感ヤベ〜好き。ひたすらかっこいい。歌っているときのしかめ顔、最高に好き。w.o.d.のライブに来たんかとおもった。いきなり凛とした空気のライブぶちかまして、いい夜になると確信しました。

2. Human dogs
ゴリッゴリのUS。アルビニの残響。シカゴかシアトルのバンドか?地下室の埃っぽいにおいがする音楽、マスロック感、ハードコア、好きでしかない。日本のSlintやん。フリーキーなファズギター、ひたすら鋭利で空気を裂いていく。直線的なベースはザグザグリフを刻んで、タフで鋭利なドラムのリズムにガッツリ腰持っていかれた。この縦ノリ、ヤバい。オルタナってドラムと歪みやなと再確認。

3. little lamplight
唯一の4ピース編成。UKの香り。サーストン・ムーアモデルのジャズマスでまず好き。ジャガーのリアがハム、たまらんぜ。ギターもベースもボードがデカい、シューゲイザーや。空間を支配する憂いた歪みにため息がもれた。ただデカい音!じゃなくてその音像に心地よさすら覚える。2曲目の蒼さ迸る疾走感超好き。あとトレモロアーム持ったままのバッキング、その美学に乾杯。

4. オトナリ
広島からやってきたゆるりロックバンド。暖かみのある人懐っこいメロディーに真っ直ぐなボーカルと歌詞、好きになっちゃう。リズム隊のふたりが本当に楽しそうに弾くのがマジで良い、好きになっちゃう。しっとりな曲、その歌心が胸に響いて気持ちいい。前のめりな演奏、佇まい、人柄のわかるMC、3人がとにかく音楽が好きなんだなとはっきりわかる素敵なパフォーマンスでした。

5. Ostro
岡田さんのボーカルは衝動的な、儚げな表現力が頭ひとつ抜けているとおもっている。1曲目からフルスロットル、瞬きも息もできない。ポストロックと歌もののバランスがとにかく絶妙。バンドとしての完成度が高くて、こういう歌の岡山バンドで一番好きかもしれない。初企画というのもあるのか、ライブの熱量がとにかく半端ない。ブレイクが気持ちいい。空が落ちてくる、うっかり泣きそうになった。その熱量と美しさよ。


晩飯も食べずにただただかっこいい音楽にうちのめされて最高の夜を更新した。誰にも頼まれていないのについブログも書いちゃうくらいの夜だった。友達も増えた。ライブハウス最高か。
かわいいステッカーも買った。その代償に足が水たまりに浸かった。バンドマンはみんなステッカー作ってくれ。買うから。

全組鳴らす音楽のカラーが全然違うくて、飽きるなんて言葉がないあっという間の約2時間でした。あと全バンドドラムの迫力が本当にすごかった! ベースガンガンに歪んで、ギターギャンギャンに鳴らして、僕の好きな音楽がペパーランドにいっぱい詰まっていました。
バンドいいなぁってすげーおもいました。みんなと対バンしてぇ〜バンドやるか〜
あと自分も負けてらんねぇって強くおもったので、次のライブまでガンガンに練習します。

出演者/観客の皆さま、ペパーランドスタッフさん、主催のOstro、お疲れさまでした!!!

20220704 LET IT BE

2022年7月4日はペパーランドで東京から加藤卓雄さんを呼んでのLET IT BEでした。

先に言ってしまうと、この日は替えの聞かない特別な夜になりました。

1. 能勢慶子
この日の慶子さんはパワーがすごかった。いい具合にリラックスして、内に秘めた力を30分グワーっと放出するかのような。神々しさすら感じた。ペパーランドの妖精とか誰かに言ったことある気がするけど、マジで神秘性半端なかった。ペパーランドで毎回出てくる言葉で「なにをやってもいい」を体現する人。伴奏いらないわ。スティック1本とスマホがあればええんや。最後の赤いセーターって詩がめちゃ好きなんだよな〜

2. オオモリケイスケ
オオモリさんの弾き語りを観るのは3回目、観るたびにどんどん良くなっていく。歌とギターのシンクロ率が上がっていって、伸びやかにリスナーの内側へガツンと響いてくる。カバーで加藤さんの残骸、めちゃめちゃ気持ち良く歌ってた。あとがきと1985という2曲、右手を突き上げるような音楽ではないけど、鳴らされたらグッと拳を握る特別な音楽になっているよ。先輩にこんなこと言うのは失礼だけど、弾き語りの伸び代半端ないよ!

3. 上園桂祐
リハでプリアンプ試したけど全然うまくできんで、結局直で遊神さんに微調整お願いしてもらったいつものパターン。遊神さんいつもありがとうございます。最後の2曲が先輩方に良かったよ〜って言ってもらえてめちゃめちゃHAPPY。

4. 加藤卓雄
加藤さんの一声目からグッと掴まれ、鳴らされる音と言葉にひたすら打ちのめされた30分間。予習はめちゃめちゃしていったけど、全てがそれ以上で瞬きするのも忘れるほど。優しく、そして熱く、力強さも儚さもある。交錯点、残骸、配達されない手紙……人生の深みのようなものを感じる曲郡、敵わねぇ。久しぶりに会った人たちに贈るようなアンコールの美しき裸足の歌、じいんと心の芯に染み渡りました。魂が震える美しいステージだった。


最強の夜でした。また最高の夜を更新してしまった。この日のライブは、加藤卓雄さんとの出会いは、自分の音楽人生に大きく影響がある出来事だろうなと今からそんなことをおもっています。
打ち上げのグルーヴもヤバかった。音楽の話をしっかりしていたのに、最終的にガンダムの話でピークを迎えた。きしもとのカレーが喫茶店で出てくるカレーみたいでめっちゃおいしかった!
この日を終わらせたくねぇ〜ってなった。でも帰ったら風呂入ってすぐ寝たし、久しぶりに二度寝した。

きしもとにて、昔のフライヤーを見つけてテンションバリ上がった加藤さんで締めます。
お疲れさまでした。サンキューペパーランド!