暮らしの底から水面を見つめる

グッドになりたい日記

プアマンズマーティン

お疲れさまです。
コロナ禍の巣ごもり需要でギターを始める人が多いというニュースからそこそこ経ちましたが、ギター続けていますか?
吉田拓郎に憧れてGibson J-45かMartin D-35を買いましたか?
憧れのギターは高い。とにかく高い。
憧れの吉田拓郎と同じものを新品で買おうとしても、大人のお小遣いで買うにはかなり勇気がいる値段になります。ヴィンテージなら尚のこと無理。中古車買える場合がある。
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YAMAHA FG-140です。オールドYAMAHA
このギターはおそらく1970〜1971年に作られたもので50年以上経ったものになります。
ゆずの岩沢厚治氏もレコーディングで使っているFG-180という国産ギター第一号の廉価版で、横と後ろの木がラワン合板、いわゆるベニヤ板が使われているというThe チープなギター。
年数だけで言えば立派なヴィンテージギターと呼ばれるものですが、Nintendo Switchより安く買えます(2021年10月現在)。

アメリカでは「プアマンズ マーティン」と呼ばれているとかいないとか。
憧れを買うのが最短距離で間違いないんですが、前述通り高いんでなかなか買いづらいわけです。
織田哲郎になりたいのでMartin D-18が欲しいわけですが、いい個体探すのも大変かつ高いのでゲットできない。おまけにプアマンなので。
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そこで国産のYAMAHA、古いYAMAHAギターという選択肢なわけです。

MartinとYAMAHAって全然違うやろ!
おっしゃる通りです。まず単板と合板の違いがめちゃあります。
単板は音がものすごくストレートかつ深く響いてくれます。対する合板は少しこもったような鳴りをしている印象(個人の感想です)。
特に低音の解像度が単板/合板で全然違います。単板の方がスッキリしていて各弦の分離が良い。合板はもうちょっと複雑な音がしているのかな。
ただオールドYAMAHA FG、合板と言っても木がしっかり乾いているからなのか、甘く滑らかな中音域とキレのいい高音に鳴りは近所迷惑レベルの爆音です。
合板といっても薄く加工した材を合わせているのかなと。だから良くボディが鳴るんだとおもいます。
YAMAHA FG-140に話を戻して、音が軽すぎると感じる部分はありますが、キラキラした粒立ちのいい「鈴鳴り」と言われる綺麗な音がします。
出ないとは言いませんがなかなかぼやけ気味の低音です。迫力のある音はまず出ません。そういうのが欲しかったらGibson買いな。
レスポンスも鬼速い。指で弾いてヨシ、ピックでかき鳴らしてヨシ。右手のタッチがモロ出ます。
ネックは現代の細いものに比べるとしっかりした感じ。ただ太すぎず、握るとしっくりきます。
極端なキャラクターはなく素直で馴染みのいいサウンド傾向だとおもいます。どこか真面目さを感じるのは国産らしい。
あと見た目ですよ。新品ピカピカなギターもいいですけど、ボロいと言ってしまえばそれまでな半世紀経ったこの木の感じはとにかくカッコいい。
しっかりヴィンテージギターなんです。

ただ難点もいくつかあります。

他のヴィンテージギターと呼ばれるものと同じく状態がいいものを見つけることがまず大変です。
特にオールドYAMAHAはネックのコンディションが良くないものが多く、鳴らないし弾きづらいといったものも珍しくありません。
価値の付いているヴィンテージギターに比べると荒々しく使われる場合もあり、ジャンク品扱いされているものも多いです。
格安で買えたとしてもそれ以上のお金で修理しなければいけないなんてよくある話です。

一時期より落ち着いたかなとはおもいますが、強気の価格設定しているものもあります。
ネックやボディの状態、知識がないと非常に買いづらい。
オークションでも爆鳴りとか激鳴りとか書いてあってもぶっちゃけ買うのはギャンブル。
50年近く経っているわけですから年々いい程度のものが少なくなっています。希少価値が付くかは疑問ですが。
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ネガティブなことも書きましたが、状態の良いものに出会えればお値段以上の価値があります。
合板だからめちゃめちゃ頑丈だし、ドレッドノート(一般的な大きさ)よりほんの少し小さく薄いので女性も抱えやすいです。
あと音が良い。状態の良いものを何本か弾かせてもらったのとあくまで好きは個人差が出ること前提の感想ですが。若いギターには出せない音が出る。

Elliott Smithが好きなのでYAMAHAロゴの69年製FG-180がめちゃめちゃ欲しい。このFG-140よりいい個体があれば買うかもしれないです。
ちなみに吉田拓郎もデビュー当時はYAMAHA FG-180を使っていたみたいです。

つらつら書いててなんですが、初めて買うって人にオススメはしません。
ただそれでも欲しい! ってなる人もいるでしょうし、そういうときは買えば良いんじゃないでしょうか。
音だとかスペックだとか希少性とか、そんなことより自分が惚れたギター使うのが一番長続きするとおもうので。
アコースティックギターは弾けば弾くほど音に変化が出てきます。最初「あれ?」っておもうものもいつか最高の音を奏でるかもしれん。
あなたのお気に入りのギターを相棒にしてやってください。
一旦やめさせてもらうわ。

ハローピーポー

あけおめことよろサンキューピーポー。

コロナ禍毎日最多更新のニュースばかりで、今年はまだ初詣にすら行っていない。毎年大吉を引いて一緒に行った友達とやるおみくじバトルで勝利のうどんを食べていたのに。大寒波も来てからに自粛生活が捗りますな。

1月はすでにひとつライブがなくなってはいるけど、毎日アコギに触れているわけで(疲れた日は弾いていない)。約1ヶ月前にダダリオというメーカーの弦に交換したら2週間くらいで死んだ。しかも乾燥乾燥でネックも順反りしやがって弾きにくいったらありゃしない。
そんなもんで楽器屋さんで新しい弦に交換してもらうついでに調整もお願いして完璧最強OK。
新しい弦は山崎まさよし氏も使っていたDRというメーカーのVTA-12に。
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1、2弦の細い弦は銀色なんだけどDRは金と銀が1本ずつ入っていて、どうもこれは太い側の巻弦とのバランスを考えた金と通常の銀になるとメーカー説明。ほんとでござるか〜? とおもってとりあえず金にしたらいい感じだったのでそのままにした。比較はしていない。
もともと楽器屋さんにはピックアップや音作りで相談していたのでいいプリアンプがあったという情報をゲッツして帰路へ。
ピックアップをFISHMAN Rare Earth Blendってめちゃ高なやつに換えようとしていたけど一旦考える。結局プリアンプもいるのよねとはおもっているけど、ピックアップで鳴りを拾えるとだいぶ“強い”んだよな。うーん、悩ましい。
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去年の目標は『菅田将暉になる』でちゃんと達成できたかは謎。服はそこそこ増えた。
今年の目標は豪華2本立てで『健やかに2022年を迎える』と『バンドを組む』
この世の中がどうなるのか、人生どうなるのかまったくわからんポイだけどまたこんなバカみたいなブログを書けたらいいな。
明日は屋外で寒中30分耐久ライブなので。配信もあるよ。
じゃあの。

ギー太の首置いてけ

気づいたらだいぶ経っていたので今更書いていこうとおもう、ギターのことを。
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このギターを買ったのは20200317でもう半年も経っている。割と勇気のいる買い物だったのに書いていなかったのはだいたいTwitterのせいである。パッとつぶやけるからラクしちゃうの。


以前使っていたのがK.yairiという岐阜にあるメーカーの小さいサイズのギターで、ピッキングが雑に強い自分の弾き方に合っていなくて普通のサイズのギターを2月くらいから探していた。ライブで一緒になった人から「ボディが大きい方が強い振動に耐えられる」と聞いて、なら普通サイズのギターを買おうと。
そこで出てくるのがMartin、Gibsonといった有名メーカーのもので、前者がD-28、後者がJ-45というモデルがThe王道と呼ばれるものになる。とりあえずこいつらを弾いて自分が求めるタイプに絞ろうと弾いたのがライブから1週間後くらいだった。


楽器屋でローコードでEとAadd9とDadd9を弾いてみると、YouTubeで聴く以上の違いがはっきりわかった。ぶっちゃけ綺麗な音はMartin D-28で、1弦から6弦までキラキラしている。都会的な育ちの良さはまさにアコースティックっという音。対するGibson J-45は各弦の煌びやかさより和音のまとまり方が気持ちいい。Martinが都会ならこっちは郊外的なキャラクターで、コードガンガン弾く自分にはJ-45のが好きなのかもと。
それからGibsonのギターに狙いを絞って探しまくってインターネッツで探したり数少ない楽器屋回って、そしたらコロナ禍になっていろんなライブがなくなってまぁ大変。金使ってる場合じゃねぇとはおもいつつ、これからいろんなことが変わる上で音楽の存在は消えることはないだろうし、自分の体とこれさえあればどこでだって演れるし無駄にはならんと強く自分に言い聞かせながら探して探して、それで楽器屋で出会ったのが購入したギターだった。

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このギターはGibson J-45 Customといって通常のJ-45とは使用材違いのモデルになって、プロで使っている人ではmiwaくらいしか見たことがない(そのmiwaが使っていたのは多分J-45 Rosewoodというモデルチェンジ前のもの)という割と珍しいもの。2010年製ですでに10年経っているのに、前オーナーさんはプレイヤーじゃなくてコレクターだったそうで、弾き傷もほとんどない綺麗な状態で売られてあった。
使っている木材が違うだけで音がどれだけ変わるんやって、CoCo壱ゴーゴーカレーくらいキャラクターが違う(ただそう判別できるのはギターに興味がある人間だけなのかもしれんが)。そして使っている木材が違うので普通のよりちょっと重い。あと指板とブリッジにエボニー使っているの超大事(たぶん)。サイドとバックにローズウッドを使っているからスペック的に近いのが実はMartin D-28だったりする。基本はJ-45なのでD-28みたいなリッチな音はしないけど、低音がよく鳴ってJ-45らしい乾いた和音を鳴らしてくれる。買った楽器屋の店長も「スペシャルなギター」言うとったわ。
あとカラーもいい。J-45でナチュラル(木の色のこと)ってなかなかない。例えば奥田民生はサンバーストもしくは赤だし、斉藤和義BUMP OF CHICKEN藤原基央なんかは黒。amazarashiの秋田ひろむもサンバーストだった。そこら辺のイメージが強いので、シンプルなナチュラルカラーが逆に目を引いて良い。そこでライバルに差をつけたがる。


ピックアップは最初についていたL.R.Baggs Elementを外してFISHMAN Rare Earth Humbucking Activeナンタラに交換。弾き語りだとマイク立てるのが一番いい音っていうのはわかってるんだけど、サウンドホールにかけるマグネットタイプの見た目が好き。こっちのが複数の楽器があるときに使えるからっておもってたけど、他の人とやる機会がほぼないから意味なかったわ。
そのあとブリッジとサドルを牛骨にして、弦高を上げて(現状6弦 3mmで弾くのに気合が必要)、右人差し指流血でサウンドホール内の無塗装部に血飛沫が飛ぶなどして、文字通り血と汗が滲んだギターになったというわけ。

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大惨事。ポリッシュでキレイキレイしたんで表面は元通りだけど、剥き身の木にはもうどうしようもないジエンド。でもこのおかげで弦交換自分でできるようになったのでオールオッケー。
弦はエリクサーのライトゲージブロンズ弦を張った。ナノウェブ。エリクサー特有のツルツル感が全然慣れないのと高音弦がピーキーかなとおもったけど、ライン通したら結構人に音を褒められるから悪くないだろう。でもやっぱり他も弦も気になるからJ-45に合う弦の情報お待ちしております。


“気持ち”がギターに入ったからか弦高アゲアゲだからかはわからないけど、最近ギターの音がとても調子いい(生音もライン通した音も)。ギターを買ったとこの店長も「めちゃいい音」言うとった。そこに新しく入荷されてたJ-50が気になったけど「買ってもらったJ-45のがいい音だよ」言われたんで弾かなかったし、このギターをもっと上手に鳴らそうともおもった。アコギはだいたいそうなんだけど、まずしっかり鳴らさないといけないので。これは奥田民生も言っとるんで信頼できる。
マジでもっと上手くなっていい曲を書きたいのでマジに頑張るけど最近リングフィットアドベンチャーが届いたのでそっちも頑張る。


長くなったのでこの辺で。グッナイ。

みんなnote使っているけど俺はブログでイク

初めて買ったCDは覚えていないけど、初めて買った洋楽はThe BeatlesWhite Albumだった。The Beatlesというバンドは知っていてもテレビから流れてくる有名な曲くらいしか聴いたことなくて、ちゃんと聴いてみようだとかそんなことをおもったんだろう、たぶん。

現物主義みたいなものがあって、本もCDもフィジカルで欲しいし現物を見たいという気持ちが強い。ただお金はかかるし物を置くスペースには限りがある。お店じゃ在庫切れってパターンもアリ。PCやスマートフォンなりをポチポチすれば数日後にはおうちに届く世の中だけど、今この瞬間それが欲しいわけで、案外ポチるまでいかない。ただ地方にいると本当にブツがないので、どうしても欲しいものはインターネッツを介して買う。インターネッツはいい文化。
とか書いたけど音楽はもうストリーミングメインになっている。曲をダウンロードで買っていたし、再生はiPodやPC、iPodをなくしてからはほぼスマートフォンといった状況だったので、紙が水を吸うようなスピードで移行していった。めちゃ好きなアーティストやApple Musicにないものはフィジカルを買うといった感じ。やっぱり手元にあるって安心(皆さんも電気グルーヴの件で痛感したでしょうが)。
物があることによってそのときに得たいろんな感情、思い出もより鮮やかなものになる。安いし手軽って大事なことだけど、それ以上に大切で愛おしくおもえるものがあり、そういうのを浪漫とでも言うのかもしれない。そんなことを昔友達(肩幅が広い)と話した気がする。
なにが言いたいのか自分でもわからなくなってきたけど、とにかく本は紙が最強。
いつか自分の書いたお話を1冊の本にまとめたい。令和の目標。

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昨日もらったデモCDがとてもよかったので自分も作りたくなった。おわり

最近の話

 誕生日前になると自分にとってよくないことが確実に起こる。だから誕生日を思い出そうとすると当日のことじゃないのによくない記憶ばっかり出てくるからだいたい気分は下々。

 世の中は真面目な人間が損をするようにできているらしい。だからといって東出昌大さんみたいに奥さんがつらいとき自分の欲望のまま好き勝手するような人間にはなれない。彼は社会的制裁を受けるだろうけど、そういうものが表に出ずのうのうと生きている人間がいる。浮気も入れたらもっと増える。自分の周りにもそういう人間がいるし、知らないだけで他にもいるんだろう。
 僕はされた側の人間だし、男ではあるけど東出昌大さんにはまったく理解を示せないので、杏さんにはどうにか幸せになって欲しいと勝手に強く願っています。

 昨日はお世話になっているライブハウスで飛び入りライブ(オープンマイク)があったので参加しました。

 一昨日完成した曲があったのでそれを持って3曲だいたい15分。プリアンプの電源を忘れるなど迷惑をかけてしまい、順番変更があって初めてのトリ歌唱です。反省点はまず忘れものをしたというところで、歌やギターに関しても同じくらい修正点もあり。この日の経験を次に生かせるように作曲歌唱演奏ステージングアレンジ頑張ります。
 以前の飛び入りライブで出会った人(綺麗な曲を書かれていて、ギターの音もかっこいい)に写真を撮ってもらって、生まれて初めてステージ上にいる自分をインターネットに放出しました。顔面なんて情報はただのノイズやし、なんておもっていたんですけど、もう深く考えることもないなと。Twitterにあげてるので、こっちではもちろん載せません。あっちをチェックしろ。

 以前Twitterで「Twitter婚のいいところは垂れ流しの本質みたいなものをわかった上で交際できるからギャップが生じにくい」というものが流れてきました。インターネットに現実世界で行き場のなくなった愚痴をぶつける人って多いとおもうので確かになぁと。僕はTwitterと人間が一致しないと言われることがあります。まぁ現実でも「なにを考えているのかわからない」と言われることが多いけど。

 出会いなんてどこにも転がっていないし、自分の好きな人が好きになってくれる保証はないし、だけど孤独はつらいし、でもう頭の中がわけわからんことになっていて、心と体がバラバラな状態になっている気がします。つらすぎてなにもできない。
「もっと気楽にいろよ」と言われればそれまでではあるけど、なにをどうすればいいのか。
 ひとりで音楽をやり始めて、見る景色が変わったとおもったら世界は別に変わっていなかったのかも。
 今年こそ変われば、心から嬉しいとおもえる誕生日にしたいとおもったんだけど、それはどうにも無理みたい。
 勝手なこと言うけど、誰か好きになってくれ。そんなこと言ってる時点でもうダメなんでしょうね。おわり。

消えていた話

 このまま「書く」という行為からゆるやかに離れていくんだろうとおもうと少しだけさみしさがあるので、あがきとしてブログくらいは書こうかなと。小説を書くこととは使う部分がまったく違うけど、書かないよりはいい気がします。このときこういうことがあった・考えていたって記録にもなるし。

 手軽なTwitterよりも情報と思考の整理がしやすい。ということで、とりとめのない記事になるでしょうけども、よかったらお付き合いください。

 

 2020年になって、1週間くらい音楽から離れていました。

 聴くことだけじゃなく、自分で演奏することも。曲は作れないし、ギター触ることが嫌やなっておもうようになったし、元々あった音楽についての嫌なことを思い出したりもして。ついでにインターネットからも消えていました。不特定多数とつながっているという感覚が気持ち悪く感じたのと、弾き語りも投稿しないんならやることもなかったので。自己肯定もできないので、自分が作った曲を聴いてもマイナスの感情しか出てこない。ギターも売ろうとしたんですけど、愛着がないわけではないのでどうせなら信頼している人に譲りたい、と考えたけど受け取ってもらえず。

「他の人ができないことができているんだから、自分から手放すことはない」そう言われました。

 結局ギターは手元にまだある。音楽やめてねぇ。しかもいつものライブハウスで飛び入りライブまでしたので演奏もしました。歌い始め。1週間まったくギターに触れていなかったのでその出来は散々なものでしたけど。

 今はまたギターを弾き始めて、音楽も聴くようになりました。久しぶりにCDも買いましたし。Twitterでもつぶやき始めて、弾き語りの投稿も。まぁ曲はできていないんだけど。楽しいか、と言われたらどうなんだろうとしか言えないんですけど、とりあえずもうちょっとだけやっていこうかなとおもえるくらいにはなったので、ぼちぼちやっていきます。音楽を好きなのかって未だにわからないけど、今はそれをわかる必要もないのかな、とおもいました。

 自分が音楽に救われたっておもうことはないんだけど、人を救いたいって大それた気持ちはあります。なんで簡単にやめるなんて言うことじゃないですね。

 やりたいこと、実現したいことは山ほどあるので、それをひとつでも叶えられるように頑張ります。とりあえず今月中に1曲でも作りたいな。

 

 相変わらず夜は死にたくなるけど、なんとか生きれるように頑張ります。

僕が願うことについて

 半年ぶりの更新です。いつものように存在をさっきまで忘れていて、Twitterって便利やけど情報が残りにくいからどうしたもんかと考えていたら「そういやブログあんじゃん」と思い出した次第です。

 そして今日は珍しく書くことがあるので、よければ最後までお付き合いいただけたらとおもいます。

 この夏にバンドをやらなくなってどうしたもんかなもう音楽はええかな、とか考えていたんですけども、12月現在自作曲が30曲を無事に超えています。それまで音楽はぼちぼち好きやけど曲作れんな〜っておもっていたのに、自分でもびっくりしています。

 しかもアコギなんか使うようになっちゃって、機材いろいろ売り払って新しいギターをお迎えする始末。たぶん半分くらいは上の写真の新しいギターで作りました。K.yairiです。小さめのボディでめっちゃ軽くてかわいい。鳴りは見た目より結構鳴って、見た目通り綺麗に高音が鳴ります。ネックがソフトVなのでめっちゃ馴染むんですよ、お気に入りポイントのひとつ。

 お世話になっているライブハウスがオープンマイク的な飛び入りアコースティックライブというものをやっていまして、そこに顔出してはひとりステージでアコギだけを持ってマイクの前で歌うなどしているわけです。弾き語りというやつ。5回くらい出させてもらって、未だ披露していない曲もあります。出るたんびに曲作っているので。

 そのライブハウスで11月にイベントがありまして、曲数も増えてきてせっかくなのでなにか形にしたい。

「そうだ、デモCDを作るか」と思い立ち、作りました。

「2曲じゃ味気なさすぎるし、いきなりアルバムはハードル高すぎるから3曲くらいにしよう」となって、3曲入りEPになりました。物足りなさはありそうですけど、ちょうどいい感じじゃないですか、3曲って。お金出してもいいかなって価格で提供できますし。

 1曲は案外すんなり決まったんですけど、数があると選曲が結構難しい。キーや雰囲気が違ってるんで最初期に作った3曲、でもアリではあったけどもそれじゃつまらんよな〜と。

 蓋を開けたら、最初期に作った曲、そこからちょっと慣れてきたときの曲、そのとき最新の曲というバラバラな感じに。

 ジャケットに使った写真は夏ごろに後楽園で撮った蓮の花をモノクロにしたものです。その他デザインは三都日曜さんにイメージと中身だけ投げて作ってもらいました。サンクスモニカ。

 ここから「願うこと」と名付けたギターと歌だけの3曲入りEPを収録曲別に解説や思い出話なんかを文字として残しておくためにズラズラと書いていこうかとおもいます。

 

 

1. 花の名前

 この曲が最初期に作った曲で、CDにしようと考えたとき1番最初に収録を決めた曲です。人生で2番目に作った曲。背中を押す優しさと自分ならばという背中合わせの気持ちの歌です。

 なんでこの曲はすんなり決まったかというと、まず歌い慣れていたということ(そのとき一番歌っていた曲でした)があり、それから曲を作るにあたって素直にできたということでした。ターニングポイントと言えば大げさですけど、改めて曲作りをやろうとして作ったものだったので、個人的な思い入れがめっちゃあります。

 どの曲にも言えますけど、これは特にアレンジが超シンプルなんですごいフォークっぽいというか、ほんま和音と歌! って感じ。オタクなのでadd9とかセブンス多用しがちな中、この曲はメジャーもメジャーでコードも追いやすそう。

 バンドやっていたときは「俺の気持ちなんかわかるわけねーだろ」と常用的じゃなかったり変な日本語だったりなものが多かったので、すごいシンプルな歌詞やなと個人的におもっています。

 弾き語りEPなので、やっぱりTHE 弾き語り的な曲を一発目にやった方がいいんかなと考えての1曲目です。タイトルが付いたのは一番最後でした。言葉の意味は曲聴いたらたぶんわかるんでナイショです。

 


2. 微熱の星

 CDを作るぞって決心したタイミングの最新曲でした。間がないスピード感のある曲を作りたくて書いた記憶があります。花の名前とは変わって、言葉もメロも詰まり気味でコードチェンジ多い。おまけに歌メロがずっと高くて笑っちゃう。ライブではこの曲の出来次第で当日の喉の調子がわかるなんてバロメーターな面もあります。

 基本的に構成順に作っていて、サビスタートで行くというのも最初の段階で決めていました。メロと一緒に最初の「揺れる」という一言目が決まって、そこからスルスルっと。逆にそれ以外でちょっと苦戦しちゃったりね。

 中身に関してはこれまた花の名前とは違って比喩や遊んでるとこが多々アリ。個人的に「どうしようもない宇宙もふたりならいい」って歌詞がお気に入りです。 

 歌っているとついついテンポ速くなっちゃいがち。人が歌っているのを聴かせてもらって、ブレスの場所や言葉の並べ方に気付き、微修正が多い曲になりました。

 イントロのDM7のストロークは後付け。そしてやっぱりこの曲もタイトルは一番最後に付けてもらいました。文学なかほりがそこはかとなくしてお気に入りです。

 


3. 願いごと

 EPのタイトルが「願うこと」でこの曲は「願いごと」ややこしい。一番最後に収録を決めた曲で、この曲が入ることでEPのタイトルも浮かびました。12番目に出来た曲です。

 D→Dsus4→Dadd9という定番の進行使っています。歌メロに関しては「サビはメロが上がってナンボ」みたいな考えに腹立って作りました。ただ中身はこの3曲で一番素直なものかもしれません。

 難しい言葉とか変な比喩とかない。使っているのも普段の言葉遣いに近いというか口語的というか、「優しい歌」と言ってくれた人はそういうところから感じてくれた部分あるのかなと勝手におもっています。これだけ曲作ると歌詞で使いまくってるモチーフとか見えてきて面白い。やっぱりこの曲も出てきます。

 この曲を一番最初に聴いてもらった人に歌い方とかメロをすごい褒めてもらえて、自分の歌声をちゃんと聴けるようになったことと「優しい歌」を作りたいという方向性が改めて定まったものでもあります。きっとそれがなかったらこの曲が完成することはなく、ここまで曲を作ってなかった。今も音楽に前向きなれている大きなきっかけと理由です。

 1番が出来た段階で仮タイトルが付いて、それがそのままタイトルになりました。

 この曲はSoundCloudにフルをあげているので、よかったら聴いてみてください。

 

 

 以上、セルフライナーノーツ的な備忘録でした。こういう曲なんですよーというよりは製作のアレコレばっかになった。

 BOOTHにてCD版とダウンロード版を取り扱っておりますので、これを読んで興味が出てきたら是非迂闊にポチってください。安いよ。

 

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