戦国無双4を買った

戦国無双4 (通常版)

「駆けよ騎馬、燃えよ闘志！一気怒涛に敵を討て！」でお馴染みの、マンネリ化が激しいと言いながらも新作が出るとつい手にとってしまう無双シリーズです。

三國シリーズはコンスタントに出ていたんですが、戦国シリーズは前作の3から4年ぶりの新作ですか。本作は戦国無双10周年記念作品とのことで、発売前からなかなかの盛り上がりで逆に地雷くさかったです。

地雷くさいと言いながらも発売日に購入したわけですが…

ガンダム無双2、三國4、三國エンパ6、戦国4はかなり遊びましたね。あ、あとOROCHI2もキャラチェンジ含めのバランスがよくて良作でした。ストーリーやキャラの掛け合いもお祭り作品に相応しいお馬鹿具合でGOOD。

話が逸れましたが、戦国無双4はどうかというと……素晴らしいですね。近年の無双シリーズで一番って言っていいんじゃないですか？

新しい試みをぶち込むと途端に蛇足になってしまうことが多かったわけですが、今回の新要素である『神速攻撃』は無双シリーズをやる人の多くが求めているであろう爽快感に大きく働いています。

戦闘では通常攻撃、チャージ攻撃、特殊攻撃で、PSシリーズなら△ボタンでチャージ攻撃です。今までは攻撃の最初から△でチャージ攻撃が使えたわけですが、今回は攻撃の最初に△を押すと神速攻撃という素早い攻撃ができるようになりました。もちろん通常攻撃後のチャージ攻撃は健在で、他の攻撃同様神速攻撃もボタンでコンボ動作が変わっていきます。神速の名に恥じない素早い動作に、多数の敵を巻き込んで倒せる。これだけ押しとけば勝てるやんけ！って思いますが、神速攻撃は雑魚兵士には有効な反面、武将クラスの敵には弾かれて大きな隙ができてしまいます。

チャージ攻撃は武将に有効(当たり前ですが雑魚兵にも有効です)、通常攻撃は相性なしという3すくみとはちょっと違いますが、ひたすら連打すればいいというものではなくなりました。これは6の武器システムやOROCHIのタイプ属性みたいな感じで個人的に好きです。

新システムではないのですが、Chronicleシリーズのように最初2人武将を選んで、戦闘中に操作武将を切り替えることができるようにもなりました。ただ2Pで遊ぶ時は、従来の無双シリーズ同様にそれぞれ1人武将を選ぶようになっています。

戦国シリーズといえば畳み掛けるようにミッションが出てくると有名ですが、武将切り替えを駆使することによって、そのマシンガンの如く繰り出される指令をクリアしていくという感じです。

勿論操作してない武将は指示することができ、ミッションを先読みして行動させるもよし。腕に自信がない人は共に戦場を駆けるもよし。わしだけでクリアしたるから邪魔なんで本陣にひきこもらせるもよし、と"タクティカル"アクションの名に恥じない作りになってます。

あと士気システムがちょっと変わっていました。旗持兵という新ユニットがいるのですが、こいつがいると敵が強化されちゃうのです。数発で倒せるはずの雑兵を倍以上の労力を費やさないと倒せなかったり、雑魚が強くなれば武将クラスはもっと強くなる。

気づいたらボコボコにされて体力赤ゲージに…なんてことがありますが、これはミッションを達成したり、旗持兵を倒すなどすれば敵の士気が下がるので、ガムシャラに敵を倒していくだけではなく、マップやミッションを確認しながらステージをクリアしていくという事が大事になってきます。

自動馬乗りに、条件が揃えば殺陣の発動が任意でできるようになり、戦国シリーズの歴代武将・本作追加武将で総勢55名！Empireシリーズのように自分だけの新武将も作ることが可能で、3Ζよりも調整できる箇所が多くて捗ります。

勿論その武将を使うことは可能ですし、その新武将を使用した流浪演武という全国行脚して、俺より強いやつに会いに行ったり、誾千代さんにぼた餅で餌付けできたり、清正の頭を撫でたりすることができます。毛色は違いますが、PS3で遊べるChronicleみたいなものです。

シナリオモードである無双演武は、やはり操作武将が増えた弊害か、各地方の勢力別になっています。それらをクリアしていき、条件を満たすと戦国時代終焉を描いた天下統一編が出てきます。一応史実を元に話は進んで行くのですが…まぁ無双ファンなら百も承知でしょうが。

こまけぇこたぁいいんだよ！

ノーツッコミでお願いします。史実だってそれが真実と限らないじゃない！これはあくまで史実を"""土台"""にしたゲームですので、歴史ファンの方々は怒らないでください。大体合ってるから。

ロードもインストールすればかなり快適ですし、雑魚兵のワラワラ具合も愉快な事になっています。名前付きのモブ武将もそれぞれキャラ付けされていて、なかなか熱い展開も多々見られます。グラフィックも相変わらず綺麗(実写的かと言うとそれは違いますが、アニメゲームの3Dグラフィックとしてかなり流麗と感じました)で、戦闘中の処理落ちも今のところなくストレスフリーです。

回復アイテムもわかりやすくエフェクトがついていたり、各チュートリアルも充実している親切設計。最初起動した時に、難易度易しいなら初めての人でも楽しく遊べますと選択が出るのもユーザーフリーでちょっと感動しました。

僕のPS3が悪いのか仕様なのかはわかりませんが、新武将作成時に各パーツ調整や服装指定などで、ローディング画面から次の画面に起きないといった現象が多発して、その都度本体の電源ボタン長押ししています。気をつければ起こることのないことなのでいいんですが、なんなんでしょうね。処理が追いついていないんでしょうか。

あとは戦闘中のミッション開放時に馬に乗って移動していると、確認画面から戦闘画面に戻る際に移動が止まってしまう(確認時にレバーをニュートラルに戻してしまうからだと思いますが)のを、自分の行動に気付くまではちょっとウザいなって思ってました。

今作は悪い点を探すのが難しいくらいの完成度だと思います。まぁまだ織田編、武田編、中国編をクリアして流浪演武ちょっと進めてるだけなんでやりこんだわけではないんで、これから見つけていく可能性はあるんですが。

これは個人的な趣向もあるんですが、三國シリーズより各キャラクターの多彩さ、シナリオのドラマチックさは戦国シリーズのが上だと思います。日本が舞台で、三国時代よりずっと時代が近い話だからというのも大いに関係してるとは思うのですが…国と国もですが、人と人の話が三國より深いような気がします。

信長は相変わらず魔王名乗って変に達観してますが、ナンバリングを追うごとに人間臭い面が出てきたり、幸村は兄である信之が出たことで、兄と弟というよくある比較で、今まで以上に主人公格としての掘り下げができているようないないような……

長くなりましたが、もしPS3をお持ちで、たくさんある無双シリーズに興味があるならこれを薦めます。発売して間もないので安くは買えませんが、下手に微妙なシリーズ買うよりストレス発散ができます。コーエーテクモのことだから猛将伝出るんでしょう？それまで待つよという人も、これだけでも充分楽しめますと言いたい。3Ζは味方武将が弱すぎたり、お使いに奔走してたら終わったという問題があるので、戦国無双を始めるなら4から。PS3がない人は本体を買うか、PS2と戦国無双2を買いましょう。

バカゲー、お祭りゲーとしてはBASARAの方が優秀だし、キャラもアニメチックなスタイリッシュさとゴテゴテ加減で、声がデカイ大きいお姉さん方からうんこっていう単語が大好きな鼻垂らし小学生まで取り込めそうですが(一応3までやりました)、僕はやっぱり無双派でした。

あとコーエーテクモに合併した時からその傾向は強くなっていたのですが、本作のねね様の横乳がヤバイことになっていて笑いました。声が蘭姉ちゃんなので、僕は抜けません。気になる方は是非調べてみてください。